製本部

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「紙のチカラ、活字のパワー。」

1990年代前半頃からネット社会と言われるようになりました。
WEBを中心とした情報通信が主体となった今、いわゆる印刷物と呼ばれるものは世の中から消えていくのでしょうか?
しかし、20年経過した今でも、印刷物は愛され続けています。

印刷物の代表的な存在である書籍、さらには、雑誌、ポスター、パンフレット、名刺など多種多様です。
その手に残る優しい紙のぬくもり、紙面の文字でこそ伝わり心に突き刺さる偉人の言葉や商品コピーの数々。
お客様の思いを印刷物というカタチで感動と喜びに変換します。
私たちは、その責任を胸に今日も真剣に印刷物に向き合います。

製本部

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塩谷 悟 平成11年度入社

「できて当たり前」の世界を究める誇りと責任感。

印刷工程を経た1枚の「紙」にさまざまな加工を施して、「製品」に仕上げるのが製本部の仕事です。具体的には、機械を使って切る・折る・貼る・綴じる・穴を開けるといった加工を行います。私自身は断裁機を操作して、紙の端を精度よく切る作業を担当しています。
印刷・製本では、現場の基本中の基本の作業として「紙さばき」があります。これは紙が複数枚重なって給紙されるのを防ぐために行うもので、用紙の束を両手で持って紙と紙の間に空気を入れていきます。基本の技だからこそ、紙さばきの作業を見るだけでその人の熟練度が分かるんですよ。また、業界の専門用語で「紙を読む」と言えば、指先で5枚ずつまとめてスピーディに紙の枚数をカウントしていくこと。目で見ずに指の感覚だけを頼りにすることもあります。


coimg5製本部は各加工機に対してメインのオペレータが決められていますが、それぞれが状況に応じて他の機械を手伝うなど、柔軟なチームワークが自慢です。実は私が入社した頃は工程の組み方にまだまだムダが多く、トラブル対応も場当たり的なものでした。そこから問題が生じるたびにみんなで話し合い、改善を重ねていった結果、今の引き締まった組織が実現しているのです。ただし今がベストではなく、さらに上を求めていけるはず。印刷部と連携して工程管理を行う体制もスタートしたので、今後が楽しみです。
こう見えてお酒は全然飲めないんですが、会社の懇親会には必ず最後まで参加します。他の部署の人たちと交流を深めたいからです。実際、懇親会で話したことがきっかけで、仕事でもいい連携ができるようになった例もあります。そんな私ですが決して“仕事人間”ではありません!会社から一歩外に出たら、音楽活動など自分の時間を思いっきり楽しみます。メリハリをきっちりつけることが仕事のモチベーションを高める秘訣なんです。


製本は印刷物をつくる全プロセスの最終工程で、製品としての命を吹き込む重要な作業です。「美しくできて当たり前」というプライドと責任感を持って取り組んでいます。後は自己満足の世界ですが、紙をこれ以上ないというくらいピシッと断裁できたときは、よし!とガッツポーズしたい気分になります(笑)。

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雑誌などの背を見ると針金で止められていることがあると思いますが、この綴じ方を「中綴じ」といいます。当社の中綴じラインの設備規模は県内屈指。同業者から印刷した紙が持ち込まれ、中綴じ工程だけ依頼されることもあるんですよ。
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